【感想】自分探しの旅に出るなら、”自分だけの答えが見つかる『13歳からのアート思考』”
「ついつい人の顔色を伺ってしまう…」
「デザイン思考とかアート思考とか最近話題だけど、結局センスの問題でしょ?」
なんて方にグサッと刺さるはずです。
大人のビジネスマンにこそ読んでほしい…!考え方が一新されますよ(されました)。
じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら「自分なりの答え」をつくれない人が、激動する複雑な現実世界のなかで、果たしてなにかを生み出したりできるでしょうか?*1
というわけで、こちらをkindle paperwhiteで読みましたので書評を。
※著者の末永幸歩さんは美術教師で、これまで700名以上の中高生に「アート思考」の授業を行ってきた方です。
1. 私が本書をおすすめしたい理由2つ
①「そもそもアート思考とは何か」という問いを解決してくれる
「13歳からの*2」というだけあって
- 実例を用いて
- 平易に
解説されています。抑えるべきアートの歴史の流れも充実。
② まるで実際の授業を受けているような構成
6つのクラス(=授業)の各回で
問いを立てる→13歳の生徒と考えを巡らせる→「もう1つの視点」で考えを深める
のステップを踏んでいます。
読者のサボり癖も見抜いている著者はさすがです(笑)
(授業は真面目に・素直に、受けてみましょう。)
2. 読みやすさ
読みやすさ:★★★★☆
文章構成は大変読みやすく、アート思考初心者でも理解しやすい内容。
スルスル読みやすい!
ただし、紙の本 or カラー表示のタブレットで読むべきです。
私は冒頭でもお伝えした通りkindle paperwhiteで読んだのですが、作品がモノクロ表示になってしまいました…。
→ 作品鑑賞はiPhone版で行いました。
3. 総評
プロローグの試し読みだけでもハッとさせられる内容。
自分探し=自分自身の考えの根を深めて深めて、理解して誰かに伝える(花を咲かせる)作業なんじゃないかな。
年々「自分の考えを作る、語る」ことに臆病になっている気がします。
アート作品を前にした際、キャプション読んで作品を理解した気になりがちです。
現代アートだと特に。だって難しいもん。
普段から美術館に1人でよく足を運ぶのですが、本書を読んで鑑賞の仕方が変わりそうです。
ていうか今美術館空いてなから、早くコロナ収束して〜!